Neo Culture #Journal

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ある文化がある異文化を受容するには、母体となる文化においての既成概念の破壊と伝統の再構築が必要となる。 Neo Cultureは、その過程を人為的かつ局所的に再現しようとする、一種の実験である。

ホームスタイルvsレストランスタイルの項-北インドのおうちカレー 上

コラムのページですが、スペースの関係上あまり踏み込んで書けなかった情報を書き足していきます。

 

北インドのカレーのことを濃厚、リッチ、クリーミーという解説をする文章を見つけることができます。(本文1行目)

<補足>

南インドのカレーに対してよく引き合いに出されますが、南インドにもリッチなカレーはたくさんあります。また、北インドにもあっさりした料理は家庭、レストランを問わず沢山あります。

 

〇ナンで食べるようにどろっと仕上げる(本文4行目)

<補足>

北インドにしゃばしゃばのカレーは沢山あります。また南インドにどろどろのカレーもたくさんあります。加えて、北でも南でもどろどろのカレーで米を食べることもたくさんあります。

未だに論争が続いているインド人ナン食べる問題ですが、簡単に言うとナンはイスラム教徒の食べ物。ヒンドゥー教徒チャパティを食べます。南でも北でもイスラム教徒はナンを好み、ヒンドゥー教徒チャパティを好みます。(多数例外アリ)インド人と言う枠では結論は出ず、宗教を考える必要があります。

 

〇乳製品を多用する(本文4行目)

<補足>

乳製品は南北を問わずインド全土で多用します。(ただし何をどのように使うかには差がある)北はココナッツがあまり取れないので使うことが少ないですが、それでも家庭、レストランを問わずココナッツを使うレシピは沢山あり、また人によっては好んで隠し味に使ったりします。

 

〇加筆

つまり、北インド料理の本質は南インド料理との対比によっては見えてきません。その土地に住むインド人の食生活そのものを追っていく必要があります。

 

 

〇(北)インド人は外食をレストランスタイル、家で食べるご飯をホームスタイルと呼んでしっかりと区別しています。(本文8行目)

(加筆修正)

外食が必ずしもレストランスタイルとはなりません。外食としてはレストランの他にも食堂があり、食堂にもグレードがありますが、北インドで一般的なものはダバと呼ばれます。このダバで出される食事はダバスタイルと呼ばれたりもし、家庭とレストランの中間的な存在とも捉えることができます。

そしてレストランで食べることができる、ナンに合わせたり豪華なビリヤニやプラオと一緒に食べるために濃厚でリッチでクリーミーに仕上げられた料理があり、それらは家庭ではあまり食べることができないレストランスタイルの料理と言えます。

 

〇米で食べる料理の比率が多い(付表ー左欄最下段)

(修正)

ホームスタイル=お米で食べる料理とはなりません。家によっては確かに一日三食とも米で食事をするインド人もいますが、同様に一日三食ともパンしか食べないインド人もいます。これには個人差、地域差が大きく、北インドという大きなくくりの中で傾向を見出すことはできません。

 

〇一度に大量に仕込めて、提供がスピーディーなパンを中心とした食事になる

(加筆)

パンジャブ料理、ムガル料理系のレストランの場合は利便性の理由だけでなく、もともとの食文化的にパンの比率が上がります。同じレストラン料理でもヒンドゥー教の宮廷料理がルーツになる場合は米とパンの比率はまた変わってきます。